専門家が語る、完全ドメでも、海外投資をやり遂げるマインドセットとは

完全ドメを理由に、はじめから海外投資を諦めてはいないでしょうか。思い込みで尻込みしてしまうのは勿体ないの一言に尽きます。また、始めるタイミングに早い、遅いはありません。思い立ったら、そこから動き始めれば良いのです。

最初は、分からないことだらけで恥をかくことがあるかもしれませんが、新しいことに取り組む時は大概そのようなものです。小さいことを気にしていたら何もできません。外国人同士のやりとりでは、そもそも暗黙の了解のようなものはありませんし、初歩的なことでも敢えて確認することが珍しくありません。

ビジネスを中心に考える

国内だろうが、海外だろうがビジネスには変わりありません。基本的な構造、ビジネスモデルの考え方は同じだからです。もちろん、国によって文化や常識が異なるので、ビジネスを検証する際には、それを考慮しなければなりませんが、ビジネスパーソンとして相応の経験を持っていれば、海外投資に対して、過度に恐れる必要はないのです。

外国人とのやりとりに慣れていても、ビジネスの仕方がわかっていなければ、投資は失敗します。条件交渉ひとつ取ってみても、何が重要なポイントかが理解できなければ、交渉相手の有利な契約になってしまうでしょう。

B to Cの消費材取引のように、その場で決断して、口頭契約で代金を支払うようなケースでは、拙速な判断で、取り返せない失敗をすることがあるかもしれません。

一方で、投資関連の契約は、その場で即決、口頭で契約内容の詳細が確定するようなことは、基本的にはありません。総論での口頭合意があったとしても、最終的には電子的な方法も含め、書面となり、最終確認を経たうえで、署名(電子署名、ないし捺印等)の運びとなります。

つまり、理解相違を防ぐために、最後までじっくり考える時間が与えられているわけです。英語でまくし立てられても、書面の内容をしっかり咀嚼して、納得いかなければ、契約しなければ良いのです。

協力者やツールをフル活用する

ひとりで全てをこなそうとすると、精神的な負担も含めて、重く感じることもあるでしょう。心配する必要がないほど、些細なことでも気になって、もやもやすることがあるかもしれません。そのような悩みを解消するために、協力者を抱えておくことが大事になるでしょう。

必要なポイントで、助けを求めることができれば、外国人との慣れないやりとりがあっても、心配することなく、前進していくことができます。基本的には自分自身で試行錯誤しながら海外投資に挑戦するとしても、横に聞ける人がいるかどうかで、安心感が全く違うものになるでしょう。

また、語学の面を補強するために、翻訳機能のついたオンラインツールを積極的に活用することも望まれます。典型的な文字翻訳だけでなく、ビデオ会議等での音声を字幕にすることも可能となってきています。ツールの力を活用して、それを使い倒すくらいの心がけを持つことが大切です。

肝心なところは妥協しない

重要な局面においては、とことんこだわる精神が必要です。外国人とのやりとりに慣れていないと、なんとなく目の前に提示されたことに流されて、こんなものかなとすんなりと納得してしまうリスクがあります。前例やベンチマークとなるものに関する知識や経験が不足しているためです。

仮に、自らの仮説が少し間違っているように見えても、自分の信じる判断軸があれば、肝心な点においては、それを妥協するべきではないでしょう。違うものは違う、交渉する点をはっきりと物を言い、自らの希望をつきつけられるようになれば、完全ドメであろうが、それが海外投資をやり遂げるための障害になることはありません。


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