専門家が語る、少額から海外への直接投資を実現する方法

上場株式、REIT等の有価証券への投資を除いて、比較的容易に、少額から直接的に海外へ投資する方法はいくつかあります。メリットデメリットはありますが、初期段階において、少額での投資から学ぶことは、実額の投資リターン以上の意味があるでしょう。

投資のパターン、構造が一度分かれば、投資金額とリスクの取り方を変えていくことで、様々な手間を効率化しながら、反復的な投資活動を実現していくことができます。そうすれば、コスト倒れせず、おのずと投資リターンもついてくるはずです。

簡単に言えば、まずは勉強の観点も含めて小さく先行投資し、ある程度慣れてきたら投資金額を増やしながら、よりリスクリターンの選好が合う投資機会、より目的に合った投資機会を推進していくのが理想的です。もちろん、既に知識と経験が十分にあって、小さく始めると逆に非効率な場合もありますので、全体のポートフォリオバランス等も考慮しながら決めることをお勧めします。

注意点として、少額投資の場合、その投資機会の完全なコントロール権を確保することは難しいでしょう。その意味では、上場株式や投資信託等への投資と似ているかもしれません。しかしながら、具体的に見えていて、共感できる特定の事業やプロジェクトに投資するという点で、醍醐味が全く異なるでしょう。

クラウドファンディング

少額投資の方法として、すぐに思い浮かぶのがクラウドファンディングです。プラットフォームによっては、かなりの少額から始めることが可能です。海外においても、クラウドファンディングのプラットフォーム(投資型、貸付型)を通じた投資が普及してきており、一定の要件を満たせば、外国人でも登録、実際に投資することが可能です。

クラウドファンディングでは、特定の投資対象(事業やプロジェクト単位)に資金拠出できるので、投資目的が明確です。また、基本的にオンラインで手続きを完了することができるので、海外という物理的距離が影響しません。文章化されており、言語のハードルが比較的低いこともメリットです。

バックファイナンス

魅力的な投資機会に資金拠出する企業体や投資ヴィークル(ファンド)に対して、バックファイナンスとして、主に貸付の方法によって資金支援する方法です。投資対象を特定することは可能ですが、間接的な資金提供になります。

この場合、投資実行した企業体のさじ加減次第で、少額投資を実現することができます。ただ、上述のクラウドファンディングと違って、ウェブサイト等でオープンに募集されている訳ではないので、自らの調査に加え、仲介役やアドバイザーの助けを借りながら、機会を探索していく必要があります。

投資持分の直接取得

投資ヴィークル(ファンド)への投資に、一投資家として直接参加する方法です。もちろん、投資規模が小さければ、自らが全額や太宗の資金を拠出して、その投資を主導する方法もありますが、経験のあるメインの投資家と共に、マイノリティの投資家の立場として参画することで、リスクを少なくすることができます。また、その投資を通じて、知識と経験を蓄積することが可能です。

上述のバックファイナンスと同様、どのようなルートで投資機会を探索するかが重要になってきます。闇雲に色々と当たっても、労多くして、なかなか理想的な投資機会には遭遇できないかもしれません。効果的に進めるには、先を行く、信頼できる仲介役やアドバイザー、共同投資家を見つけることが肝になってくるでしょう。


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