専門家が語る、投資家の強みを使った海外ビジネスのスキルアップとは

投資家のステータスを使って、海外ビジネスの知識と経験を身につけることを一度考えてみてはどうでしょうか。海外ビジネスの一関係者として関わるのはハードルが高くても、資金サポートする投資家という立場なら、その難易度がグッと下がります。

事業向けでも、資産向けの海外投資でも、海外ビジネスには変わりありません。投資家としての立ち位置が良い点は、その事業やプロジェクト全体を俯瞰して、リスクに見合った期待リターンが得られるかどうか、分析、理解しなければならないというところです。

それらを遂行するためには、ビジネスの交渉、分析スキルだけでなく、その基礎となる法律、会計、経営の知識が必要になります。時には人事、労務、総務の知見が求められることもあるでしょう。そして、これらを主に英語(ないしその他外国語)で対応しなければならないのです。

慣れるまでは億劫に感じるかもしれないですし、ここまでしないといけないのかと心細くなるかもしれません。そんな時に投資家のステータスが生きてきます。一度投資を実行すれば、なんとかして投資元本以上の資金を取り返したいと思う(損をしたくないと思う)のが、人間の心理だからです。

つまり、何としてもやり切らないといけないというインセンティブが生まれます。全てのケースには当てはまりませんが、ほっぽらかしにしておくと、状況が悪化する可能性が高まるからです。一方で、良いように解釈すれば、関与すれば関与するほど、海外ビジネスに場慣れできますし、実務的な知識が身に付くだけでなく、更なる経済的リターンを期待できます。

海外投資は海外ビジネスの経験、スキルアップを実現するための格好の題材になり得るのです。それを活用しない手はないでしょう。

真摯な対応

金額の多寡にもよるかもしれませんが、投資家として資金を拠出することによって、少し横柄な態度になってしまうことがあるかもしれません。投資される方、その取引関係者からすると心地良くない場合もあります。

投資家は、資金拠出の代わりに経済的リターンを受け取る、投資を受ける側は、その資金を受けてビジネスを発展させる。投資は、双方にメリットある取引であるはずですし、真摯な対応で良好な取引関係を築くことが、成功要因の一つと考えられます。

むしろ、真摯な対応さえ心がけていれば、莫大な投資金額でなくても、投資される側も丁寧に相手をしてくれるものです。

適度な皮算用

投資の目的に立ち返って考えると良いでしょう。ポートフォリオ全体として海外投資に何を求めるか、個別の投資に何を期待するのかによって、皮算用の程度が変わるはずです。全ての条件を同時に満たす投資機会を見つけ出すのは、簡単ではないからです。

例えば、海外ビジネスのスキルアップを重視する場合、その投資分野によっては、相場に合わせて経済的リターンの期待値を少し下げないといけないかもしれません。逆に、利益追求だけにこだわる場合は、学びが少ない投資機会でも、投資する意義が生まれるでしょう。

信頼できるサポーター

どんなことでも、一人で遂行するのは少し心細いものです。特に知識や経験が少なければなおのことそう思うはずです。海外への直接投資は、相手があることなので、ほとんどのケースにおいて、上場有価証券投資のように、機械的に全てを進められるわけではありません。

物理的にも、投資家の居住地と投資対象国が離れていることを前提とすれば、信頼できるサポーター、取引関係者を抱えておくことが、安心材料も含め、投資家にとって必須とも言えるでしょう。また、サポーター、取引関係者から学ぶことにも価値があることを忘れてはなりません。


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