専門家が語る、海外クラウドファンディングを通じて投資する利点とは

クラウドファンディングには、主に投資型、融資型、寄付型の3種類がありますが、特別、海外クラウドファンディングに投資するメリットはあるのでしょうか。クラウドファンディングの基本的な類型は、国内でも海外でも同様です。各国の法律、規制によって、普及が進みつつある国、産業とそうでない場合があるものの、その潜在的な成長性は大いに期待されています。ブロックチェーン技術を使ったSTO等が注目されていることからも、それが読み取れます。

クラウドファンディングの手法は、個別プロジェクトへの直接的な投資のハードルを大きく下げました。小口投資が可能となったことだけが、その要因ではありません。プラットフォームが、投資を組成する事業者の窓口になることで、投資商品として一定程度の規格化がなされます。それを、ライセンスを持つプラットフォームが行うことで、煩わしい手続が簡略化され、信頼性が補完されることが投資家にとっては大きいのです。

そうは言っても、クラウドファンディングによる直接投資は、リスクが多岐に渡ることが多いですし、投資は自己責任が原則のため、それを理解した上で、投資の意思決定をする必要があります。その代わりに、投資した資金の使途が、他の投資と比較すると、相対的にはっきりしている場合がほとんどですので、その点、結果に納得感があるでしょう。

これらは国内のクラウドファンディングでも共通することですが、海外のクラウドファンディングでは、さらに次のような利点があります。

多種多様な投資機会

海外のクラウドファンディングまで、投資の検討範囲を広げると、多種多様な投資機会を見つけることができます。投資型、融資型、寄付型のいずれにおいても、それが言えます。外部環境、地理的な条件が違えば、投資機会の種類が異なるのは当然のことでもあります。

最先端の技術に関する投資機会もあれば、SDGsのように持続可能な社会実現に関連した投資機会もあるでしょう。地球環境の改善に資するものも少なくありません。一方で、伝統的な収益不動産等への投資もあります。投資予算が限定的でも、リスクとリターンに応じて、ポートフォリオを組んで、投資できることが大きな利点のひとつです。

海外投資の基本を学べる

海外投資に興味があっても、旧来型の直接投資ですと、その絶対金額が個人レベルの投資としては過大になりがちです。いきなり多額の投資元本をひとつの投資機会に突っ込むには勇気がいるでしょう。簡単に言うと、海外クラウドファンディングを使えば、お試しで体験できてしまうのです。

海外投資における手順を把握できるだけでなく、各種リスク要因の基本を、一から理解することができます。はじめは失敗することもあると思われますが、クラウドファンディングの場合、投資元本を許容範囲内に限定することが容易なので、失敗しても勉強代として高くつくことはありません。

十分にトレーニングを積んだ上で、次のステップとして旧来型の直接投資に挑戦することができるのです。

共同投資家とのリスクシェア

単独ないし、特定少数の投資家による海外投資への参画となると、その投資プロジェクトが行き詰った時に、自らの力量が試されることになります。十分な知見と経験があれば、危ない場面でも切り抜けられる可能性が高まりますが、それがないと、ただただ状況が悪化し、最終的には投資元本の毀損を招くことになるでしょう。

特に海外への直接投資の場合、機動的に動くことが難しいケース、問題が複雑化するケースも散見されます。海外のクラウドファンディングの場合、もちろんそのプラットフォームの力量にも拠るのですが、不特定多数の投資家を抱えていること、投資対象国に根付いて対応している場合が多いことから、トラブルを未然に防げる確率が高まることでしょう。


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