専門家が語る、海外投資で苦戦する人、失敗する人の特徴

海外投資に限ったことではないかもしれませんが、投資に対する考え方や習慣が、その成功と失敗の確率に、知らず知らずのうちに影響を与えていることは明らかでしょう。上手くいく人に特徴があるように、上手くいかない人にも特徴があるのです。

これは、時間が経過すればするほど、差が如実に表れてきます。はじめのいくつかは、運があって、偶然に成功するケースが見られても、様々な事象が積み重なってくると、結局は運だけでは乗り切れなくなって、本来の姿、判断・行動パターンに基づいた結果に収斂していきます。

逆に考えれば、上手くいかない人の特徴に気をつけることによって、運だけに頼らない投資家になることができるはずです。

また、苦戦、失敗したとしても、その経験から学べるかどうかという点も大切になってきます。人間は習慣の生き物ですので、身体に染みついた行動パターンを変えることは容易ではありませんが、小さな失敗から変われるなら悪くありません。

情報の鵜呑み

入手する情報を性善説で全て鵜呑みにしていたら、投資のための資金がいくらあっても足りないでしょう。情報の真偽や、正確性は最終的には自らの目で確かめることが望まれます。時間的制約によって、逐一細かいところまで確認する余裕がないなら、信頼できる協力者に一定のところまでは任せて、重要なポイントだけ自ら検証するくらいの心持ちは必要です。

情報を鵜呑みにしていると、騙されるリスクが高まるということもありますが、なにより学ぶ精神や、気付きの機会がなくなってしまうこと、そこからの損失の方が大きいと言えます。せっかく実践しても、その経験から得られる知見をしっかり吸収して、自分のものにできないと、中長期的に何の成長もありません。

同じ失敗を二度三度と繰り返さないためにも、情報の鵜呑みはせず、少し疑ってかかるくらいの気持ちが重要です。情報の非対称性はどこにでもあります。情報弱者にならないように注意を払いましょう。

上手すぎる話に乗る

基本的には、自らの力で作り上げた投資機会や、本当に困っている人が直接駆け込んでくるような投資機会でなければ、いわゆる上手すぎる話が一見顧客に入ることは現実的にはないと言えます。そのような上手すぎる話があれば、あなたの元に情報が届く前に、途中の人が奪い取っているはずです。

上手すぎる話を売り込んでいる人が、手っ取り早く儲かるという構図になっているケースが少なからずあります。プレゼンテーションにおいては、表面が取り繕われていても、実際に投資をして、時間の経過と共にメッキが剥がれてくることもあるでしょう。気付いた時には、既に手遅れの状態にならないように、上手い話が舞い込んできた場合には、その関係者の誰に経済的なインセンティブがあるかを、意思決定をする前に認識しておくことが大切です。

感謝の有無

感謝の有無は、単なる精神論的なものではありません。取引関係者に対して、感謝の念が見えるかどうかで、投資のパフォーマンスが変わると言っても過言ではありません。特に、事業・資産向けの投資の場合、一人で物事を全て完結するというよりは、専門家や外部取引関係者を含めた中長期でのチームプレーになります。

物理的に距離が離れていたり、文化や慣習が異なる人々と協力しながら、良い結果を継続的に出していくためには、取引関係者のモチベーションを高い位置でキープしながら、取引していく必要があります。小さいことかもしれませんが、感謝されて悪く思う人はいないでしょう。逆に雑に扱っていると、その分雑な対応で返される頻度が増えてしまいます。


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