専門家が語る、海外投資に向いていない人から脱却するには

誰にでも向き不向きはあります。それを好きかどうかは別として、不向きのものを一生懸命無理してやってみても、残念ながら成功確率は高まらないでしょう。せっかく海外投資に取り組むからには、結果を出したいものです。

国内投資と同じ感覚で、進めようとしても尺度や前提条件が違うことを理解できなければ(必要に応じて調整する能力がなければ)、スムーズに行くことも暗礁に乗り上げるかもしれません。そもそも、暗黙の価値観を共有している人たちと、取引をするわけではないからです。

新しいことを学ぶ力

投資の基本的な概念は一緒であっても、海外投資において、目の前に出現するひとつひとつの課題や悩みは、大きいものから小さいものまで、はじめのうちは新鮮なものばかりでしょう。現状把握や、課題の抽出には想像以上の時間がかかりますし、慣れるまでは手間のかかることも多くあります。イレギュラーな問題に直面するかもしれません。

このように、新しいことが次々に起こる環境を好意的に捉えることができなければ、海外投資をすること自体にストレスを感じてしまいます。ネガティブなストレスがかかっている状態では、モチベーションが上がりませんし、ビジネスとして最高の結果を望むことは難しいと思われます。

一過性のことなら、乗り切れる可能性はありますが、一般的に海外投資では相応の期間リスクを取ることになります。中長期的に新しいことを積極的に学ぶ意欲がなければ、続けることがしんどくなってしまいます。

ゆでガエル

将来のマクロ経済環境を考慮すれば、危機感はあって、いつかは始めないといけないと思っているけれど、なかなか第一歩を踏み出せない。まだまだ間に合うと、先延ばしをしているうちに、時間だけが経過している。現状維持をするのは楽ですが、変化に対応して行動を起こせるかどうかが大切です。

利益追求、資産分散、新規事業の支援、スキルアップ等、何であっても、自らの投資目的がはっきりしているなら、選択肢はあるので、まずは小さいものからでも、始めるべきなのです。タイミングを逸することによって、外部環境の変化から取り残されて、最終的にゆでガエルの状態になってしまうかもしれないのです。

先行投資への理解

ビジネスは、投資と回収の反復、それが継続して成り立っていると理解しなければなりません。投資に費やせる予算のうち、実際に投資元本になる部分と、投資を実行するために発生する必要経費があります。回収のプロセスでは、必要経費も含めた投資額を上回るリターンを達成することが必要です。そのプロセスを繰り返すことで、ビジネスとして雪だるま式に少しずつ運用資金が増えていくのです。

逆に言えば、期待リターンで賄える必要経費については、支払が多少先行したとしても、必要以上にケチってはならないのです。むしろ、全てをタダに近い状態で済ませようとするには無理がありますし、かえって薄ぺっらい情報や悪い投資機会を掴むリスクが高まるでしょう。使うところには使って、全体としてのリターンを高めていく方法が賢いのです。


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