海外投資のこととなると、簡単な質問でも誰に聞けばいいのかわからない、インターネットで検索しても、的確な回答が見つからない(英語や対象国の現地語で検索しないと、まともな情報が出てこない)ことが多いかと思います。
また、役立ちそうな情報を見つけても、古かったり、表面を切り取っただけの推測レベルの情報だったりすることも少なくありません。かといって、見ず知らずの投資対象国、現地の専門家や業者に直接問い合わせるのも、ハードルが高いかと思います。相応の対価を支払わないと、親切に対応してくれる人はなかなかいません。冷やかしの一見客だと思われてしまうのです。
真正面から一流の専門家に当たって、確実に問題を解決していくことも考えられます。これは資金潤沢な投資家にとっては、最良の方法だと言えるでしょう。
しかしながら、投資の規模感と資金力が十分になければ、全体の収支を見たときにこれらの費用の割合が高まるので、相応の投資リターンが得られたとしても、コスト倒れしてしまう可能性が高まります。費用を捻出するために、投資リスクを取るような構図になってしまっては、本末転倒です。
この問題を解決する一つの選択肢として、オンラインQ&Aの活用が考えられます。
コストセーブ
複雑な法務や税務の質問や作業、個別具体的な相談は、正確性が求められるので、最終的にはその道の専門家に確認することが必要になるでしょう。一方で、比較的一般的な質問や、おおよその解決策が得られれば、それで足りるレベルの質問なら、オンラインQ&Aで済ませることが可能です。
むしろ、思い立ったときに、スピーディーに解決策を探ることができるという観点では、オンラインQ&Aの方が優れている面もあります。時間とお金のコストを削減できますし、質問をするのに大きく構える必要がないことも利点です。
知見の共有と信頼性の担保
知見の共有として、既に解決された過去のQ&Aを参照することができるので、その蓄積された有益な情報をそのまま活用することが可能です。違う人が何度も同じ質問を繰り返さなくて済むわけです。
Q&Aをオープンすることは、相互チェックの機能を果たすことになります。陳腐化した情報、不確かな情報や誤った情報が、残り続けることがないような仕組みになっています。情報への信頼性が担保されているかどうかは、極めて重要なことと言えます。
取引先の開拓
Q&Aを通じて、取引先、相談先の開拓も可能となるでしょう。何もないところからの飛び込み営業のように、いきなりアプローチしても相手されないケースもあると思います。しかし、オンラインQ&Aの場合、同じコミュニティに参加していることで、距離感が縮まり、コミュニケーションが取りやすくなるのです。
人的ネットワークが広がることは、安定的な投資活動を継続していく上でプラス要素になります。取引先候補の数が増えることで、新たな視点が見えてくることもありますし、投資のパフォーマンス向上のきっかけにもなることでしょう。