専門家が語る、海外投資の知識と経験を早く得る3つの秘訣

何事も一朝一夕で習得することはできませんが、やり方次第でそれを早めることは可能です。

書籍や資料を読む等、知識を集めるだけであれば、それ程苦労はないかもしれません。一方で、経験しないとその知識をどのうようにして活用するか、気付かないこともあります。習得したような気でいても、宝の持ち腐れになっているわけです。

プロフェッショナルの誰もが、最初から実践知識を持ち合わせていたわけではありません。時間と場数によって、徐々に経験値を積み上げた結果、今があるはずです。ただ、同じ時間をかけるのでも、方法と、熱量及び意識の度合によって、その習得スピードは変わるでしょう。

一般的な投資にも同様のことが当てはまると思われますが、以下に示すポイントは、特に海外投資を推進するにあたって、留意しておくと良いでしょう。

慎重すぎる調査より実践

簡単に言うと、とにかく始めることが重要です。

海外投資はとことん事前調査してもキリがありません。自国なら、慣習や価値観、制度等が長年の生活、経験により、体に染み付いているので、事前に調べるにしてもその範囲はある程度に収まります。また、情報収集も母国語で可能なので、難易度を比較すると格段に容易です。

海外投資ではそうはいきません。慣習や文化まで理解しようと思えば、少なくとも数年は必要です。それまで待つのが得策でしょうか。

まずは、必要最低限の調査をした上で、損益のリスクコントロールが可能な範囲で、具体的な投資機会の検討を進めるのが望ましいと考えられます。仮に、投資実行まで辿り着かなかったとしても、その過程で得られる知識や経験は無駄にはなりません。

とにかく、取引関係者との間のコミュニケーションを欠かさず、投資機会の深掘りをしていく事が大切です。相応の数の投資実行ができれば、それらを管理する過程で様々な事象が発生し、更に沢山のことを学べるでしょう。

投資リスクの負担

自らが投資リスクを負担しているかどうか、という点はその投資に対してどれだけ真剣になれるか、ということに比例すると言っても過言ではありません。会社のお金も含め、他人のお金には少し鈍感でも、自らの資金にはとても敏感なはずです。

つまり、自らが資金負担し、投資リスクを負っていると、検討段階においてはしっかりと納得するまで調べますし、実行後の管理もおざなりになりません。コストコントロールにも、細かく目配りをするようになります。

もちろん、他人のお金で行う投資活動をサポートすることもあるでしょう。その時は、あたかも自分自身が投資していると想定することが大切です。

適切な立場のアドバイザー

適切な立場、とは中立的な立場のアドバイザーとも言い換えられます。表面的なものではなく、真摯に投資家の視点からサポートしてくれるアドバイザーが理想です。特に経済的なインセンティブがついていて、客観的に見えて、ポジショントークが含まれているようなケースには注意が必要です。

資金送金するという意味において、投資を実行するのは一瞬ですが、結果が実になるまでには、それなりの時間がかかります。事業向け投資であれば、少なくとも数年はかかるでしょう。

最も大事なのは、中長期の信頼関係です。盤石な信頼関係を築ければ、そのアドバイザーから得られる知識、経験は貴重かつ価値の高いものになるでしょう。もちろん、効率的に知見を習得できることは言うまでもありません。


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