専門家が語る、百聞は一見にしかず、まずは体感することが大事な理由

何事も始めてからその本質が少しずつ見えてくるものです。始めてもいないのに、ポジティブなことや、ネガティブなことを語っても、太宗は勝手な思い込みと見聞きしたレベルの情報でしかありません。

とにかく行動することで、時間の経過と共に、確からしい情報が少しずつ入ってくるものです。信じられる情報は、自らが実際に見て、経験したものが基礎になってきます。

最初のうちは、入ってくる情報の本当の意味やリスクがわからなくても、段々と自然にパターンが見えてきます。情報を正しく咀嚼する力がついてくるのです。また、小さな失敗を繰り返すことで、大きな失敗を未然に防ぐための知識と経験が身についてきます。

海外投資においては、一般に入手できる公開情報は必ずしも豊富とは言えませんし、日本語での情報は限定的です。体系的な情報が少ないからこそ、一つ一つを調べるだけでなく、経験する中で、最新の情報を掴んで、自分のものとしていく必要があるのです。各国の制度は少しずつ変わっていきますし、最新の情報を追うだけでも、それなりに労力がかかります。

ただ、それだけ時間と労力をかけ、実践するだけの付加価値はあるでしょう。スキルと共に視野も大きく広がります。

勉強の限界

机上の勉強が大事なことは確かですが、それだけでは実践ではすぐに役に立ちません。例えれば、資格を取って実務経験がない状態とも言えます。十分な知識があっても、実務として何から手をつけていいのか手順すらわからないといった感じです。

逆に、実践が先で知識が後からついてくる学び方もあります。全く基礎がない状態から実践するとそれはそれで苦労しますが、最低限の基礎を身につけ、実践の中で実践で役に立つ知識を蓄積していく方が、多くの場合結果的に早道です。その後、体系的に学び直すと断片的だった知識が統合されて、完全に自分のものとなります。

実践に手をつけずに、独力で勉強して、ウェブサイトを調べて、悩んでいるだけでは実際の投資活動は何も始まりません。まずは、小さくても第一歩を踏み出し、始めることが大切です。

場数とスキルアップ

様々な手法が確立されていると言っても良い証券投資では、理論が投資の結果を大きく左右するでしょう。一方で、事業・資産向けの投資においては、必ずしも理論通りに進まないケースがあったり、前提条件が多種多様なこともあって、場数がより重要になります。単純比較が難しかったり、型に当てはまらないことが普通なのです。

そのため、自らが投資する分野での実践経験値を高め、スキルアップしていく流れにならざるを得ません。時間的制約から、一度に検討できる投資機会の数は限られるでしょうし、実際に投資実行すれば、その進捗管理にも追われるでしょう。つまり、場数を増やすには時間が必要なので、いち早く実践機会を増やして、それに注力することが重要になります。

リスク負担の意識

自らが経済的なリスク負担することは、物事に対する真剣さを増幅させることに役立ちます。これは金額の大小にかかわらず、人間の心理としての根本的な意識が関係しています。リスクを取れば、誰もが損はしたくありません。

損をしたくなければ、真剣に学び、どうやったら投資リターンを得られるのか工夫するでしょう。投資を実行した後の管理も、色々なことが気になって、どうやったら作業を効率的にできるか、どのようなリスクに備えなければならないかを、考え抜くはずです。

この作業は、真剣に取り組める具体的な題材があって、はじめて成り立ちます。いくら机上で勉強を重ねても、この実践経験には勝ることはできないでしょう。


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