専門家が語る、英語力に自信がなくてもできる海外投資の方法とは

英語力に自信がなくても、直接的な海外投資を行う方法は、沢山あります。卓越した英語でのコミュニケーション能力、交渉力のある人だけが、海外投資を遂行するための特権を持っているわけではありません。不安があったとしても、語学力を補助するツールは、無料ないし安価で手に入れることができますし、重要なやり取りは基本的に口頭にはなりませんので、書面やEメール等でじっくりと確認、証拠を残すことができます。

つまり、英語力の不安だけを理由に、海外投資を諦めざるを得ないということにはならないのです。

もちろん、初めから、独力で投資機会を一から見つけて、オーダーメイドの投資ストラクチャーを構築し、取引関係者らとの交渉も全て自ら遂行することは、ハードルが高すぎるかもしれません。ただ、ある程度定型化された方法であれば、過度な心配は不要ですし、段階的なステップを踏んでいくことが、知識や経験を積む上でも重要です。

クラウドファンディング

まずは慣れるという意味も含め、海外のクラウドファンディングは一つの有力な選択肢となります。

最低投資金額も比較的小さいケースが多く、また、基本的に情報が公開されているので、他の投資家らとの情報格差も少ないと考えられます。単独の投資家としてのコントロール権は原則ありませんが、賛同する複数投資家が同様に出資を決めなければ、投資機会として成立しないので、一定のリスクスクリーニングがかかった状態での投資実行となります。その点は、意思決定をする上での安心材料となるでしょう。

英語力に自信がなくても、契約のための条件等は全て書面、ウェブサイトの文字情報になっているので明確です(翻訳ツールを最大限活用できます)し、通常各国の法律、規制(自主規制も含む)に則って、クラウドファンディングのプラットフォームは運営されているので、有象無象の投資機会に資金投下してしまうリスクは少ないでしょう。信用されないプラットフォームでは運営会社側にとって、中長期的なビジネスにならないからです。

共同出資の投資機会

クラウドファンディングと比べると、少々難易度が上がりますが、信用でき、かつ海外投資の経験豊富な投資家、ファンドマネジメント会社、アセットマネジメント会社との共同出資が次の選択肢として考えられるでしょう。

プロフェッショナルに相乗りする方法であれば、英語力に自信がなくても、乗り切ることができます。ただ、その投資機会の主たる投資家になるかどうか、という点については慎重な検討が望まれます。万が一の不測の事態が生じた時に、自らが前面に出て主導する気概がないのなら、マイナー出資としてのリスクテイクに留めておくのが無難でしょう。

チームの編成

一般的な株式投資やその他上場有価証券への投資と異なり、事業・資産向けの個別投資は一人の作業では完結しないケースがほとんどです。何らかの形で、取引関係者とチームを組んで、各専門分野別(会計、法律、運用アドバイス、その他アウトソース等)で役割分担をしていきます。

必要な機能や役割は、協力者にサポートしてもらうことができますし、語学力を含め、自らの弱点を補完することは難しくありません。少しずつ実績を積み上げ、理想のチームを着実に完成させることができれば、不安に思うことはどんどん少なくなるでしょう。


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